エアコンの暖房使用時に冷風が出る。または、止まってしまうということありませんか?
止まる際に、「プシュー」とか「シャー」といった音が室外機から聞こえてくるはずです。
東3冷凍機にも、寒い時期にはよく問い合わせがあります。
でも、故障ではなくエアコンの正常運転なんです。
止まっているのになぜ正常なのか・・・
霜取り運転(デフロスト)と呼ばれている機能なんです!?
霜取り運転(デフロスト)とは?
室外機の熱交換器に付着した霜を、暖めることで霜を溶かす作業のことです。
※熱交換器とは室外機の裏についている細かい格子状になっている部分です。
ではなぜその部分に霜が付着するかというと、暖房運転時に室外機から冷たい空気を吹き出しています。
その際、室外機内部の熱交換器は非常に冷たくなっているため、空気中の水蒸気が結露して凍り、霜となって付着します。
霜が付着してしまうと、室外機の空気の吸い込みが妨げられ、屋外の熱を効率的に取り込むことができなくなってしまいます。
そこで、室外機に付いているセンサーが感知し霜取り運転を行います。
霜取り運転は、一時的に通常の暖房運転とは反対に、室外機の熱交換器を暖めることで霜を溶かします。
高温にされたガスが室外機の熱交換部を一瞬にして駆け巡るので、寒い時期だと湯気がでることもあります。
何かすることは?
何も心配することはありません。霜取り運転が終われば自然と暖房運転が再開されます。
通常のエアコンであれば、5分~10分ぐらいで終わります。
この際に、調子が悪いのかな?と思って電源を切ってしまうと余計に温まらなくなってしまいますので、そのまましばらくお待ちください。
霜取り運転が長い、回数が多い
霜取り運転は、寒い日、雪が多い日は時間が長くなったり、回数が多くなったりします。
ユーザー様ができる対策は、
・暖房の設定温度が28℃等の高めの温度設定になっている場合は、1℃~2℃程度設定温度を下げみてください
⇒室外機の負荷を下げることで改善されることがあります
・室内機のフィルター清掃をする
⇒フィルターが目詰まりしていると、負荷が高くなります
・室外機の吹き出し口に雪や遮蔽物がないか確認する
⇒吹き出し口から出た冷たい風を再び吸い込み霜が付きやすくなっているかもしれません。
それでも改善しない・・・
それでも改善しない場合は、能力不足や機器の故障等の別の原因があるかもしれません。
ちょっとしたアドバイスで改善することもありますので、お気軽にお問合せください。
ちなみに、店舗やオフィスで利用されている業務用エアコンでも、家庭用エアコンでも仕組みは同じなので同様に霜取り運転がありますよ。
東3冷凍機株式会社 空調冷凍事業部
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