空気中の水蒸気量(絶対値)が大切!
全国的にインフルエンザが流行する兆しが出ているとのニュース(1月15日)がありました。
インフルエンザなどのウィルスは、空気が乾燥していると拡散しやすいと言われます。特に湿度40%以下だと感染のリスクが高くなります。これは飛沫感染するノロウィルスなども同じです。予防するには55%~60%の湿度に保つことが良いといわれます。
ところで、湿度とは・・・・
空気中に存在する水蒸気量÷飽和水蒸気量×100(%)です。これが一般に言われる湿度(相対湿度)になります。
しかし飽和水蒸気量は、室温(温度)によって異なります。
例えば、30℃の空気は最大30.4g/㎥の水蒸気を含むことが出来ますが、0℃の場合は最大4.8g/㎥になります。つまり温度が高いほど飽和水蒸気量は多くなります。気温(室温)が低い場合の湿度40%と高い場合の40%では、空気中の水蒸気量(絶対値)が違うわけです。
気温に関係なく、空気中の水蒸気量を示すのが絶対湿度です。(湿度計の数値は相対湿度)
では、どうすればよいか?・・・・
- 冬の最適な室温を20℃した場合、湿度(湿度計の数値)を60%程度に保つ。
- 湿度を保つには加湿器などを使う。
- 加湿器はできるだけ高い場所に設置する。
- エアコン・暖房機の温かい風に、加湿器の蒸気が取り込まれるようにすると理想的です。
ポイント!気温が低い場合は、結露しない範囲でより高い湿度を保つ。
湿度をできるだけ高くすることで、体感温度も上がります。